
島根県松江市・美保関にある美保神社で毎年12月3日に行われる「諸手船神事(もろたぶねしんじ)」は、海と神さまが交わるような神秘的な時間を体感できる、日本でも稀有な海上神事です。
まだ空が薄暗い早朝、静かな海に小さな波が寄せる音だけが響き、そこへ神職を乗せた御船(みふね)がゆっくりと進み始めます。やがて水平線から朝日が昇り、海と空が金色に染まる瞬間、まるで“神さまが海へ降りてこられる”ような圧倒的な光景が広がります。
参列者の口コミでも「胸が熱くなった」「あの静けさに涙が出た」と語られるほど、観光の枠を超えた“神事そのものの感動”が味わえる特別なひとときです。
>>美保神社へのアクセス方法と駐車場ガイド|観光スポット・グルメ情報も紹介
Contents
スケジュール|迷わず参加できる時間別プラン
諸手船神事は朝の短い時間に凝縮されています。以下はあくまで「例年の流れ」をもとにした予定の目安であり、天候や海の状況、神事の進行によって時間が前後する場合があります。はじめて行く人も安心できるよう、おおまかな流れをまとめました。
| 時間帯 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 6:00〜6:30 | 参拝者が集まり始める | 夜明け前で冷え込むので防寒必須。写真を撮るならこの時間から。 |
| 7:00 前後 | 神職・関係者が御船へ乗船 | 儀式の始まり。装束が美しく写真映え。 |
| 7:10〜7:30 | 海へ出立 | 海面と空の色が最も美しい時間帯。 |
| 7:30 前後 | 海上で祝詞奏上 | 静寂と波音が唯一のBGM。神事の核心部分。 |
| 7:45〜8:00 | 神社へ戻り、境内での儀式 | 行列の撮影おすすめ。 |
〈諸手船(もろたぶね)神事〉
毎年12月3日に美保関で行われる国譲りにまつわる神事。
大国主命(出雲大社の御祭神)が子供の事代主命(=えびす様 美保神社の御祭神)に諸手船に乗った使者を遣わし、国譲りについて相談する故事に因んだ神事です。▶https://t.co/2ecesFz2xV pic.twitter.com/EzPGEO9raK
— 松江観光情報|【公式】松江観光協会🏯🛥🍡🍵🐤 (@kankou_matsue) December 1, 2023
祭りの概要|恵比須さまと海の神にささげる古式ゆかしい神事
美保神社は、七福神のひとり 恵比須(えびす)さまの総本宮として知られ、全国から参拝者が訪れる格式の高い神社です。
その美保神社で行われる諸手船神事は、海の安全・豊漁を祈る伝統神事として長い歴史を持ち、古事記や神話の中に登場する神々とも深い縁があります。
漁師町として栄えてきた美保関にとって、この神事は生活と信仰が結びついた大切な行事であり、地域の人々が代々受け継いできた“心の柱”でもあります。
さらにこの神事は、海と空の移ろいがそのまま儀式の一部となる点も特徴で、日の出の美しい時間帯と重なるため、毎年多くの参列者がその神秘的な光景を求めて訪れます。
薄明の空が徐々に色づき、海面が静かに輝きはじめる時間帯は、まるで神話の舞台。参列者の多くが「自然と神事が一体化した瞬間」と語るほど、印象的な風景に包まれます。
島根県松江市、美保関の美保神社の大祭、「諸手船神事」の時期が近づいてまいりました。
これは午前中に催行される、昨年の新嘗祭の模様その1です。2024,12,02#島根県松江市#美保関#美保神社#諸手船神事#Nikon pic.twitter.com/kKkNMw2INp
— 池田 淳一郎 (@JunIkeda_PK1) November 24, 2025
いつ行われる?
毎年12月3日 朝7時ごろ開始(年により前後あり)
時間帯が日の出と重なるため、海と空が淡く染まる中で儀式が進行します。寒さが厳しい一方で、まさに“神が降り立つような風景”に立ち会える特別な朝です。
どんな神さまに関係する行事?
この神事は「神さまが海へ向かわれる姿」「海と神が交わる瞬間」を象徴していると伝えられています。
特に事代主神は海の神・漁の神として信仰され、美保関では古くから漁業を支える守護神として大切にされてきました。
- 事代主神(コトシロヌシノカミ)
海・漁・商売繁盛の神であり、古事記では大国主神の息子として登場。漁の安全を守るだけでなく、商売繁盛や“良き縁を結ぶ神”としても全国から厚く信仰されています。
美保関では漁業の守護神としてとくに重要視され、地域の人々にとって生活の中心にある神さまです。 - 三穂津姫(ミホツヒメ)
国土を守護する女神で、事代主神の后神。自然豊かな美保関の地と深く結びつき、海と山の恵みをもたらす存在として大切にされています。三穂津姫が祀られることで、神事全体に“柔らかい癒しの気配”を与えているとも言われます。
「海に神さまが帰っていく……そんな不思議な静けさがあった。言葉では説明できない神聖さだった」(参拝者・50代)
「朝焼けと神事が重なる光景を見た瞬間、涙が出た。こんな体験は初めて」(40代・女性)
見どころ5選|海の上で行われる“本物の神事の迫力”

1. 海へ進む御船(みふね)の厳かな出立
神職や漁師たちが乗り込んだ御船が、静かな海面をゆっくり進む姿は圧倒的な美しさ。エンジンではなく、手こぎ船で進む伝統的な姿が特徴です。
「手こぎ船が朝日に照らされる瞬間が本当に絵画のようだった」(旅行者)
「船が海に滑り出した瞬間、背筋がゾクッとした。神事の“始まり”を肌で感じた」(50代男性)
「エンジン音がしないからこそ、波の音と櫂の音だけが響いていたのが印象的」(30代女性))
2. 海上で行われる祝詞奏上
海の中心に向かうように進んだ御船の上で祝詞が奏上されます。風が止まり、波音だけが響く中で執り行われる祝詞は、陸で見る神事とはまったく違う緊張感があります。
「波の音と祝詞だけ…あの静けさは忘れられない」(参列者)
「まるで海そのものが息をひそめていた。鳥肌が立つほど静かだった」(40代女性)
「祝詞の声が風に乗って遠くまで届いていた。あの“祈りの時間”は言葉にできない」(70代男性))
3. 美保湾の朝日と神事のコラボレーション
この神事のハイライトのひとつ。水平線から昇る朝日が船と海を黄金色に染め、神職の姿がシルエットになって浮かび上がります。
「あの光景は“神と海の対話”そのもの」(写真愛好家)
「朝日の色が毎年違う。自然が作る舞台の上で神事が行われるのだと実感した」(60代男性)
「光が強くなる瞬間と祝詞が重なって、涙が止まらなかった」(30代女性))
4. 古式ゆかしい衣装と道具
神職の衣装、船上に置かれた供物、漁師の装束など、すべてが古式に則っています。写真映えするだけでなく、歴史の厚みを感じる瞬間です。
「衣装の色合いが朝日の光と混ざり合って、本当に美しかった」(写真撮影者)
「供物ひとつひとつに意味があると知って、神事の奥深さを感じた」(50代女性)
「昔から変わらず続いてきた姿に胸がじんとした」(30代男性)
5. 神社と海が一直線につながる“美保関の地形美”
美保神社から海が近く、神事の動線が自然と一直線に見えるのが美保関の魅力。神事の“意味”が風景を通して伝わってきます。
「この場所じゃないと成立しない神事だと感じた」(参拝者)
「海と神社が真正面でつながる場所は他に見たことがない」(40代男性)
「地形そのものが“神事の舞台”だと実感した」(70代女性))
諸手船神事
島根県松江市美保関町の美保神社で齋行される神事。
大国主命が国譲りの際に、美保神社の祭神・事代主命(恵比須様)に諸手船で使者を送ったという古事記などの故事にちなみ、毎年この日に行なわれる。「青柴垣神事」と並ぶ美保神社2大神事のひとつで、 pic.twitter.com/dQWEL2CoJ2— 久延毘古皇紀ニ六八五年令和7年霜月生誕祭 (@amtr1117) December 2, 2024
アクセスと周辺情報|はじめてでも安心の観覧ガイド
アクセス方法
- 車:松江市中心部から約40分、美保関灯台公園近くに臨時駐車場あり。
- バス:松江市駅から美保関行きバスで約1時間。早朝便が少ないため前日入りがおすすめ。
>>美保神社へのアクセス方法と駐車場ガイド|観光スポット・グルメ情報も紹介
周辺グルメ
神事が終わる頃にはちょうどお腹がすく時間帯。冷えた体を温める“美保関ならではの温かい料理”が楽しめます。
- 漁港名物のイカ焼きは香ばしい匂いがたまらない
- “海の味が濃い”と評判の海鮮汁(あら汁)は冷え切った体に染みる
- 宍道湖産しじみを使ったしじみ汁は人気が高く、行列ができることも
- 軽食の屋台が出る年もあり、焼きおにぎり・甘酒などが並ぶことも
口コミより
「海鮮汁が体にしみわたる…朝の寒さが一気に吹き飛ぶおいしさ」(30代・女性)
「神事のあと食べたイカ焼きが忘れられない。美保関で食べる味は格別」(60代・男性)
防寒対策
海沿いの美保関は、同じ島根県内でも特に“冷たい風が直接当たる”ことで知られています。冬の早朝は気温以上に寒く感じるため、街中の防寒では不十分になることも。とくに諸手船神事は“じっと立って見守る時間”が長いため、体の芯から冷えることを想定して装備を整えましょう。
- 防風・防水アウターは必須(海風は体温を奪います)
- カイロは背中・お腹・腰・足裏と複数使用がおすすめ
- つま先が冷えるので厚手靴下+ブーツが最適
- 手先は特に冷えるため、手袋は2枚重ねにする参列者も
- ネックウォーマー・耳当てがあると「本気で助かる」という声も多数
口コミより
「海風が刺すように冷たくて、ダウンの上にさらにウインドブレーカーを着てちょうどよかった」(40代・男性)
「寒さが“痛い”レベル。貼るカイロは最低でも4~5個ほしい」(30代・女性)
トイレ事情
神事は早朝に行われるため、トイレは事前に済ませておくのが絶対安心です。美保神社周辺や港には簡易トイレがありますが、神事開始が近づくと混雑します。
- 神社前:比較的きれいだが行列ができやすい
- 港エリア:簡易トイレが複数設置されており回転が早い
- 前泊の場合:宿ですませてくるのが最も快適
口コミより
「開始直前は並ぶので、早めに行っておいてよかった」(50代・女性)
「暗い時間は空いているけど、明るくなり始めると急に混む」(60代・男性)
前日入りのすすめ
諸手船神事は日の出前の“暗い時間”から動き出すため、前泊が圧倒的に楽です。松江駅からの早朝バスは便数が少ないため、美保関近くの宿に泊まる参列者が多く見られます。
- 美保関港周辺の旅館:神事会場まで徒歩圏内で最も便利
- 美保関灯台付近の宿:夜明け前の景色が美しく、神事と併せて特別な体験に
- 松江市内のホテル:選択肢が多く、バス利用でアクセス可能
口コミより
「前日入りして本当に正解。朝の移動がないだけで心に余裕ができた」(40代・夫婦)
「宿の方が“明日は寒いので気をつけて”と声をかけてくれて嬉しかった」(50代・女性)
神事は早朝のため、美保関または松江市内に前泊すると安心です。
まとめ|“神さまが海へ向かう”圧倒的な神秘を体感
美保神社の諸手船神事は、古くから続く海の神事の中でも特に神秘性が高く、自然の力と神々の気配が同時に感じられる貴重な行事です。
まだ暗い海へ進む御船、静寂に包まれながら奏上される祝詞、そして朝日に照らされた神職の姿――どれもが心に深く刻まれる印象的な光景ばかりです。
口コミでも「こんな神事は初めて」「魂が洗われるようだった」と語られるように、美保関でしか味わえない“圧倒的な神の時間”が流れています。
観光として楽しむのはもちろん、心を整えたい人や、非日常の美しい瞬間に出会いたい人にもぜひ訪れてほしい、唯一無二の神事です。





